2009年12月27日

結露

まっさんです。

この時期、朝起きて窓の内枠をみると、水滴がびっしりついていますね。

これが結露です。

結露はインテリアにも甚大な影響を与えます。

まず、壁の下地に結露が発生すると、壁紙の中側でカビが増殖し、健康に害

を及ぼす危険性があります。

また、壁紙の寿命が短くなってしまいます。

また、構造体にも腐朽菌による構造破壊が起こる可能性が、なきにしもあら

ずです。

では、この結露はどうやって起こるのでしょうか。

空気の中にはある一定量の水蒸気が含まれています。

単位はkg/㎥で表されます。これを分かりやすく説明しましょう。

空気は温度が高い程、水蒸気を多く含む事が出来ます。

そして、これ以上水蒸気を含めない限界点が飽和水蒸気量です。

例をあげましょう。ある温度の空気の飽和水蒸気量が50あるとします。

そしてその時の水蒸気量が仮に30あったとします。

そうすると50:30=100:60の関係が成り立ちますよね。

つまりこの60が、相対湿度60%といわれるものなのです。

では飽和水蒸気量が40になったらどうなるでしょうか。

40:30=100:75になります。相対湿度が75%まであがった事になります。

結露まであと25%という訳ですね。

この関係を簡単に説明したグラフが湿り空気線図です。

これで、結露が出来る過程が納得してもらえたと思いますが、なに、今いち

よくわからない。

そうですか。もう少し噛み砕いて説明しましょう。

空気中に含みきれない水蒸気が結露となるというのはお分かりになったと

思います。

例えば飽和水蒸気量が30で水蒸気量が30。つまり露天温度に達してしまっ

た場合に結露が発生するわけです。

ですからこの露天温度に達しないよう湿度をコントロールする事が重要な

のです。

よく結露が発生する場所は窓の辺りですよね。

この場所の温度を暖めて、飽和水蒸気量を高めてあげる事が結露をおこさせ

ない方法であるということです。

下のグラフは湿り空気線図です。

まっさんでした。

結露



Posted by massan&junjun at 11:16│Comments(5)
この記事へのコメント
まっさん
はじめまして
かれこれ30年、インテリアの仕事にたずさわってきましたが
まっさんのブログ、大変勉強になります。
過去記事も読ませて戴きました。

私は1955/2月ですから多分同じ歳ですよね
あくせくと売り上げだけに追われて来て
振り返ると何か寂しいものがあります

9月からネットの勉強を始め10月にブログを開設しました
この歳で勉強なんて・・・と、思っていましたが
なんか刺激と元気を与えていただきました。

これからも、じゅんじゅんさんと仲良く
色んなお話お願いいたします。
Posted by ふじぶー at 2009年12月27日 18:39
樹脂の窓枠の二重サッシで、結露が全くないのが、我が家の自慢です!
建材屋として、これはほんとにお勧め商品です。
Posted by 梅子梅子 at 2009年12月27日 21:28
まっさんは今夜は、じゅんじゅんの弟夫婦と韓国江南料理で

お酒を聞し召し(なんと弟のお嫁さんは生ビール中を四杯

まっさんは一杯でGIVE UP そのあとゆずサワーを3杯)

コメントできません。

今月も 照明やICのセミナーに3回ほど通っていました

弟嫁も2級建築士です
Posted by じゅんじゅん at 2009年12月27日 21:49
ふじぶーさんへ

そうですね。同年輩のインテリア関係の方がブロガーにいらっしゃる

というのは、何となく親しみを覚えます。最近の経済状況やインテリア

をめぐる環境の変化は目をめまぐるしく変化しています。

情報の交換などできたら幸いです。
Posted by まっさん at 2009年12月28日 12:01
梅子さんへ

建材屋さんも、この時期、結露対策のお客さんも多くいらっしゃると

思います。結露対策の方法を教えて差し上げて、その対策グッズをお

買い求めいただければ、双方ともにメリットのある話になりますね。
Posted by まっさん at 2009年12月28日 12:06
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