2015年08月15日
50を過ぎて須賀敦子を読む 続き
じゅんじゅんです
で 烈の作家は 全作品28冊です
須賀敦子は もっと少ないですね?
えんたーていめんと ではありませんね
だいたい イタリアに住むまで コンプレックスとか 貧しさとか
稼業とか 作家になる必要のある 業 のようなものがありませんよね?
まず カルチャーでは 彼女の年譜を読まされるのであるが
真面目なじゅんじゅんは もちろん 三日がかりで 全部読んでから
授業に臨みましたよ
一日目 あまりのお嬢ぶりに辟易しながら 聖心女子大学卒業まで
同級生が緒方直子だ
二日目 がんで死んだことは知っていたので 我慢して発病まで
読むことにする 慶應を中退して外国へ行くところ なぜオノ・ヨーコ
といい この年代のお嬢は外国に出て行くのか?出て行けるのが
国費留学か私費留学しかなかったから だろうが
有吉佐和子とともだちになるところ お 妹が先に結婚してしまう
ところ なんか安井かずみ を思い出す
三日目 発病から死までを読む 食事してるレストランが 神宮や
表参道 四谷など じゅんじゅんが通う大学病院に近い
まだあるなら行ってみようと思う
そして印税は誰が相続したのか 著作権は?と下世話な興味が
須賀敦子は 現世の生活の満足のために書いたのではない
魂の中の小部屋に守られた 彼女の作家としての純潔が
書くエネルギーをほとばしらせる素なのだ
須賀敦子の 作家活動は たったの7年らしい
講師は アルザスへの道は 未完でよかった といいながら
ダンテの神曲 の翻訳はしてほしかった と 矛盾したことを言う
気持ちはわかるが
7年と聞いて 思い出したのは山口百恵 だ
彼女の芸能活動はたったの7年間 だ
しかし斎藤 工 の春琴抄 ときいて春琴はどの女優だよ!と
録画したのに みられないよお 斎藤 工 も 好きじゃないしなあ
懸命にも田中裕子に誰もやらせようとしなかった春琴
あれは難役 なのだ
とにかく 須賀敦子を 須賀さん。。。。 と呼ぶ講師
未だ 山口百恵は 百恵ちゃん と
そのシンパシーって何?
須賀敦子は18で受洗 クリスチャンだ
正統派クリスチャンの地域からでた異端
正統なる異端者だ ではじまった須賀敦子を読む
若書きのみこころの使者からして う~ん 手ごわいぞクリスチャン
恩寵って何よ
魂の小部屋 だけでものが書けるの?
バージニアウルフは 女がものを書くには 鍵のかかる部屋と
年収500ポンド(一説に1200万円)が必要だって言ってたじゃん
と あくまでも俗なじゅんじゅんでございましたが
人生で二人目 の お方のおかげか
須賀敦子が門徒であった父と同い年であったおかげか
恩寵って 他力本願?!
魂の小部屋 か これがなきゃ 1200万持ってたって
鍵のかかる部屋があったって な~んも書けないよ
ヴァージニアウルフには異母兄に性的虐待を受けてたとか
母と妹が死んで神経衰弱になったとかハンデはあるが
やはり魂の小部屋は 強いぜ 正気を保つ力だ
同時に 霧の中をさまよいながら 求め続けた結果
霧は顔を覆う紗のベールにまで 敦子に(私はこう呼ぼうと決めた
教室で須賀敦子を初めて読むのは 私だけらしいと判明した)
近づいたらしい
その霧は 結局 どこへいったのだろう
興味は敦子から タブッキに移りつつあるが 教室は後三回
あるのだ
敦子の文体にも少し慣れてきた が 須賀敦子は文章が上手い
とは思わない
好みでない からか
クリスチャンは わからない か じゅんじゅんの
文章の行間を読む力 言葉が表そうとしている言外の意味 などに
気づく力が 鍛えられていないせいだろうと 同たら判明した
すでに文庫の全集も買ってある
今年の夏はジャズ三昧のはずだったのだが
まっさんは家にいるし 須賀敦子を読み込むことになりそうだ
タブッキに浮気しながら
Posted by massan&junjun at
00:02
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2015年08月14日
50を過ぎて須賀敦子を読む
じゅんじゅんです
まっさんが嘱託一年で仕事を辞め まだ役所関係まわりがあって
外出もしますが ほとんど二人でべったり 一日三食一緒なので
どこへ緊急避難するかと考えていたところに カルチャースクールで
須賀敦子を読む全5回クラスが
夏季限定入会金絶賛割引中 これだ!
料金は講師の先生がいみじくも口にしてたように一回三千円
一時間半の授業ですが 評論家の解説する授業っていいですね
もともと私は 友人がダイジェストしてくれた暁の寺があまりに面白そ
うで 豊饒の海四部作に手を出してしまい 一浪目の秋を金閣寺や
美徳のよろめきなんかで 棒に振った過去がある~
世の中には ダイジェストで あらすじでなく 作品の本質をポンと
提示し もしかすると本文より面白く作品を語れる人がいるものだ
今回の講師の先生は 私の人生で出会った二人目のそういう人
そもそも 須賀敦子のベネチアものとか 本屋で手に取ったのは
一度や二度ではない
でもちょいと読んで 買うのをやめた
面白くなかったからだが つまり理解できてなかったのだ
彼女はミラノで翻訳家になり ベネチアで作家になった と
だから私は 作家になれないんだよなあ
火花も ちょいと読んだが 買うのはやめてしまった
林真理子は 面白い場面が続くので 面白くない場面も書いたほうが
いいと いいと言っていたが 寂聴さんは 自分にもそんなことはでき
ない プロみたいなこと と言っていた
林真理子はプロの作家だと思う
柳原白蓮にしても下田歌子にしても 着眼点といい捉え方といい
素晴らしい 文章もうまい しかし面白くないところが必ずある
私はむしろそこで飽きる
林真理子は200冊も書いているらしいが 烈 を書いた作家に
(すいません 54なんで 名前が出てこない)に たくさん書きすぎだ
と 怒られたらしい
Posted by massan&junjun at
23:21
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