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2009年12月18日

祖父の格言シリーズ① 小学校就学前の幼児の才能について 後編



じゅんじゅんです


弟に甥っ子が生まれ、彼が3歳の時、母の長兄のうちに遊びに行くと、まだ

先に使っていた黒電話があった。それに甥っ子が興味を示すと、伯父は

甥っ子に黒電話を与え、少し勝手に遊ばせてから、数字を声に出しながら

ダイヤルをまわして教えた。

それまで甥っ子は、公園への道の敷き石を「いち、に、たん」とかぞえ、

3までくると、また、「いち、に、たん」というので、私は「すごいね。

公園までこんなに距離があって、敷き石がたった3枚とは」とからかって

いたのだが、あるひ「ひとつ、ふたちゅ、みっちゅ、よっちゅ、いちゅちゅ、

むっちゅ、ななちゅ、やっちゅ、ここのつ、とお」と数えながら歩いたので

驚愕したが、伯父が教えたのであった。遊ばせながら。

それでわたしは、あいうえお50音が書かれた平たい正方形の板が、びっしり

並んで囲いの中に入っている木のおもちゃを子供の日に送った。

囲いつきの入れ物になってる台木の底にも50音が順番にかかれているすぐれ

もので、50音の正方形の板の裏側には、あ なら アメ のように字と絵

がかかれている。

送って数日して行くと、「あいうえお しよう!」と寄ってきた。しめしめ。

甥っ子は伯父に、「それでもう、ひらがなくらい読めるのか?」と聞かれた時

「あいうえお」と答えて、「お、知っているな」といわれて嬉しかったらしい。

次に会った時は「たちつてと」まで覚えていた。

そのうち、ばらばらにしようと、裏返しにしようと、全部解ってしまうので

お互いに面白くなくなり、「あいうえお」では遊ばなくなった。

しかしある日、積み木で遊んでいる彼が、三軒の家を作って遊んでいて、

「ここはだれのうち?」と聞くと、「おじちゃんと、おにいちゃんのうち」と

伯父の家にいない家族(従弟は新潟かどこかに赴任していた)まで答えるの

でまたまた驚愕し、「じゅんじゅんのうちは?」と聞くと、

「これがじゅんじゅんち。これがじゅんじゅん。これがおじたん」

というので見ると、長方形の積木が家族の数を表しているらしい。

そうすると一階に3本、2階に二本あるのが、自分の家らしい。

「じゅんじゅんち、本当はおじいちゃんとおばあちゃんもいるの」というと

「もう、ちょうがないなあ。。。」と言って、伯父の家の柱を取った。

(なんと伯父の家の柱は二本ずつ重なっていて、四本あり、そのうちの二本

で私の家の家族を増やしたのだ)

みるとどの家の柱も一階は二重になっているのだ。

「どうして、ここ2本使ったの?」と伯母馬鹿のわたしは聞いてみた。

甥っ子が「まあちゃんが2階でたたかうから。下をじょうぶにちたの!」

と言ったので、喜んでいたら。

「そうだ!じゅんじゅん。たたかおう」と挑んでくるではないか。

わたしは首を振り。「じゅんじゅんはたたかわない」と答えた。

「なんでえ?」と甥っ子は不満そうだったが、「もう遊ばないなら、これを

片付けなさい」というと、三角や四角や丸や丸をくりぬいた四角の半分や

いろんな形の積み木を、あっという間にくみあわせて、ぴったり、箱に

しまった。よしよし。満足していると、母が、「じゃあ、おばあちゃんが、

たたかおう」と言いだしたので、ふたりは刀で闘いごっこを始めた。

遊びから遊びへ次から次へめまぐるしく変わっていく、その間も絶えず何か

しゃべっている。そういう3歳4歳の時期をすごし、5歳の彼はもう、少し

おとなしくなっていて、大人好みのケーキを出されると「これは僕の、苦手

な味だった」というようなこどもになっていた。

7歳9歳とどんどん寡黙になって行き、11歳の彼は、お勉強が良くできて、

GFまでできて、今まではいていたバスケットシューズが小さくなると、

絵に描いておく、それがまたよく描けていて、祖父が額に入れて飾って自慢

する、そういう少年になった。

母の友人は「ダルビッシュみたい!」という。3歳の頃は髪が真黒でつやつや、

ほっぺが赤くて目はまんまる。まっさんが「金太郎さんみたいだなあ」と

いうような子供だったが、いまはダルビッシュ。(ちなみに、この輪郭は

水島ヒロでは?という私の意見は却下されました。)

幼児の才能は、その容貌と同じだ。全く消えてなくなるわけではないが、

変わっていく。また変わって行くのがいいのだ。と私も思う。




  


Posted by massan&junjun at 15:51Comments(0)