2009年07月19日

近代のインテリア(2)

まっさんです。

現在の文部科学省、その当時は文部省といっていましたが、「生活改善運動」

という住居環境や生活スタイルの創造に向けた政策を推し進めていました。

それは、中廊下型住宅という建築様式です。といいますのは、中廊下によっ

て家族の生活の場と水回りを区別するというものでした。それまでの「田の

字」型の住居よりもよっぽど生活しやすいと思います。

そしていよいよ、日本の地震史上、甚大な被害をもたらした関東大震災が発

生したのでありました。

やがてようやくその天災も癒え、その教訓を生かして生まれたのが、鉄筋コ

ンクリートを使った最初のアパートメントである「同潤会」です。

このアパートメントの特徴は、アールデコの影響を受けている事です。室内

の造作が、全体的に角ばっているデザインによって形作られています。

また、この他、日本においても、アーツ・アンド・クラフツ運動の影響を受

けて、手工芸の分野の伝統技法の継承を目的とした民芸運動が起こりました。

この運動は、柳 宗悦氏を中心に展開しました。

時代は流れ、戦後、食寝分離の生活スタイルが日本住宅公団により作られま

した。これは、台所作業の合理化、家事の軽減という目的のために日本で最

初に作られたのです。現代のダイニング様式のはしりといえるでしょう。

ここで、戦後の日本のデザインをリードしていった方たちを紹介します。先

に紹介した柳 宗悦氏は成型合板のバタフライツールで有名です。また、剣

持 勇氏は籐椅子の製作で有名で、ニューヨーク近代美術館の永久コレクシ

ョンに選ばれています。

本日は、大変大雑把ですが、日本の近代のインテリア様式の変遷についてレ

ポートしました。face02

今日はここまで。

近代のインテリア(2)



Posted by massan&junjun at 22:41│Comments(0)
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