2009年09月23日

ずくにゅう

じゅんじゅんです

わたしの父方の祖母は20で後家になった人で、私の父が4つの時舅も死んで

姑と息子(私の父)を抱えて、働きに出たのだが、25の時恋愛をして叔母を

生んだ。当時は戸主制度というものが残っていて、未亡人の祖母が戸主だった

ので、どこぞの老舗の御曹司だったとか言う相手が、母親の反対でぐずぐずし

てるのに見切りをつけ、自分の戸籍に叔母を入れ、引き続き働いた。

姑にあたる曾祖母は、叔母を大層かわいがったそうである。祖母のつれあいは

養子だったので、この姑さんとは父も叔母も血のつながりはなかった。

それが幸いしたかもしれない。

祖母は30代で叔母だけつれて再婚するが、相手というのが金持ち(だから

というか。なのにというか。)けちで、叔母がご飯のお代りをすると文句を言う

ような男で、もう働いていた父と、自分で働けば叔母を高校ぐらい出せると

さっさと出てきてしまった。

その男の人は、私がよちよち歩きの頃、家の近くの公園のあたりを、呆けて

徘徊していたらしい。

祖母は、マッチと東のファンだった。マッチは元気が良くて好きで、東は

すっとしてる姿よしなところがいいと。

私の祖父は23で死んだということもあり、残っている写真で見る限り、

すっとしたいい男なので、恋愛の相手の御曹司?はきっとマッチみたいな

タイプだったろうと思う。

祖母は「おばあちゃんは結婚もしたし、好きな人の子供も産んだし、いつ

死んでもいいわ」と言っていた。弟が「おばあちゃん、もてるでしょ。

老人会にボーイフレンドいないの?」と聞くと、身震いして、

「ずくにゅうに傍に寄られてOOさんとか言われたら寒気がする」

「ずくにゅうってなに?」「くびの肉がだぶだぶで、あぶらぎってて、あか

(銅か垢か)が。。。」とか、さも嫌そうに説明した後、「おばあちゃんね、

少年の細いうなじがすき」弟は一瞬あっけにとられて、次には大爆笑した。

「少年の細いうなじがすきなのね~まいりましたー!」

ずくにゅうの「にゅう」は、たぶん入道の「入」じゃないかと思ったが、

私も弟と一緒に大笑いしていて、どんな字を書くのか聞き逃した。

ずくにゅう嫌いは、若い女の子はもちろんだが、ご高齢の女性の方が、具体

的にどこがどう嫌いかがはっきりしてる分、強硬だと思われる。

まっさんママも「大学病院の医者は、助教授くらいがいいのよ」ときっぱり

言っていた。姑は今年80歳だ。やっぱり「ずくにゅう」より、青年が好き

なんだな。おばあちゃんって、おもしろい。気持はよくわかる(笑い)


ずくにゅう



Posted by massan&junjun at 12:05│Comments(0)
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