2014年03月24日
安井かずみがいた時代を旅する本だ
じゅんじゅんです
安井かずみが いた時代 を読みました
これは彼女の伝記じゃないんです
自分が知っている彼女について証言する人がいて
その証言者ごとに章立てして 全体の題名が 安井かずみがいた時代
彼女がいた時代っていうのは 証言者によって 年代も幅もいろいろ
なんですけど
トップバッターが林真理子
嫌な感じですが まあ私より少し年上で 実際に彼女に会って
言葉を交わしています
このひとは どんなに付き合いが浅かろうが その相手の言動から
瞬時に相手の本質を捉えるという技術に長けている
ある種の 作家の目 と言えるんでしょうけれど
たぶん いろんなひとが 意地悪なところがなかった と評する
ZUZUの性格とは ある意味対極に型作られた性格だと思う
贅沢は自分で稼いでするものだ というZUZUの言動にたちまち
シンパシーを感じたのが 作家の目のゆえなのか 容貌や生まれの
コンプレックスゆえなのか まあ両方よね という じゅんじゅんの
意地の悪さも相当なもんだが
ともかく この付き合いが浅いが本質は射ぬいているという
トップバッターの短い証言から 旅は始まっていくのだ
私が印象的だったのは 金子国義の ZUZUと自分位 美意識の高
い人はいない (ちょっと嫌な感じになるがあえていうとのエクス
キューズつきだが言わずにいられない) という言葉
あと デザイン分野から建築事務所をもったひとの作った家を
建築家が なんかごちゃごちゃしていたって 喝破するところね
しかも証言者の登場が逆なの
このふたりに ZUZUが同じ土地に建つ別荘をすすめているのよね
そこが 読者としては おもしろいけれど おそろしいのよね
夫婦単位での交際相手として選ばれたメンバーとかね
そして肺がんの手術もした主治医が葬儀に出席するところね
妹の証言とか その時夫はどこにいたのかとか なぜか
ミステリーを読んでいる気になる部分もある
加賀まりこと沢田研二が証言拒否組だということ
読み込めば読み込むほど 面白い旅です
Posted by massan&junjun at 03:35│Comments(2)
この記事へのコメント
「安井かずみがいた時代」僕も読みました。不可思議な夫婦関係ですよね。周囲の誰もがきらびやかな生活スタイルに眼を奪われて本質がみえていないような気がします。人生を疾走するヒトはボロボロに傷つきながらもどこか神々しく美しいものですね。
Posted by ふくひろ 若旦那 at 2014年03月25日 02:34
安井かずみ という名は確かなのに 顔がはっきりしない
年代ごとに変貌したこと 名は出るが顔は出す職業ではないこと
(ただし彼女は若いころは写真モデルもし 中年期はエッセイがらみで
写真を公開しているが) 彼女自身が持っていた大量のアルバムが
夫の手で処分されたこと も関係しているが 一般人にとってはミステリアスであること
を どこかで彼女自身が望んでいたような気がするし また そう思いたい
年代ごとに変貌したこと 名は出るが顔は出す職業ではないこと
(ただし彼女は若いころは写真モデルもし 中年期はエッセイがらみで
写真を公開しているが) 彼女自身が持っていた大量のアルバムが
夫の手で処分されたこと も関係しているが 一般人にとってはミステリアスであること
を どこかで彼女自身が望んでいたような気がするし また そう思いたい
Posted by massan&junjun at 2014年05月17日 11:48