まっさんです。
今日はネオクラシシズムについてレポートします。この時代は18世紀後半
に当たります。
ちょうど、日本では江戸幕府が一番安定している時代にあたります。
このネオクラシシズムの意味は、新古典主義といいます。
18世紀末~19世紀中ごろにかけて古典時代の再評価を基盤とした厳格な
様式。
少し分かりにくいですね。ルネッサンス以降、再びローマ以来の古典的造形
が復活したのでした。
意匠は比例に基づく直線構成となり室内の装飾様式は建築的構成をとるよ
うになったのです。
フランスでは、ルイ16世紀様式、イギリスではジョージアン様式といいま
す。椅子で有名な作家にヘップルホワイト、シェラトンがいます。
室内の装飾は、長方形の繰形に分割され、花輪や月桂樹の模様で飾られて
います。
イギリスでは、アダム様式が有名です。この様式はインテリアデザイナー
のアダム兄弟が創出しました。
洗練されたデザインがこの時代の特徴です。
下の写真はジャン・アンリ・リーズネルがルイ15世のために作った巻き
上げ式蓋付き書斎机です。ルイ15世は、書類を人の目に触れないように
置ける机が欲しいと要請。
そして、このようなシリンダー式の巻き上げ蓋付き机が誕生したのです。
完成まで長い年月を費やし、ドイツ人の高級家具職人ジャン=フランソワ・
オエベンが1760年、作りはじめ、1769年、やっとその弟子の
ジャン=アンリ・ リーズネが完成させました。
彼はやがて王妃マリー=アントワネットのお気に入りの家具職人になります。
この家具は、ルイ15世が注文した家具の中で最も高価なものです。
何故なら、金鍍金したブロンズの豪奢な縁取り、高価な木を用いた寄木細工
の絵の装飾仕上げなどが表面に施され、内には秘密の引き出しの開け閉めの
ために驚異的な機械じかけが隠されています。
王のみが鍵を保管し、4分の1回転で巻き上げ式蓋と中の引き出し全部の鍵
を開けられます。
今日はここまで。