2011年03月17日

ミースファンデルローエ フォンズワース邸のパース

まっさんです。

なかなか余震がおさまってくれません。

東京電力がおこなっている計画停電のおかげで電車のダイヤが乱れに乱れ

たり、ガソリンが手に入り辛くなったり、商店が閉まったままであったり、

地震の余波がいよいよ深刻化しつつあります。

さらに、原発事故で、放射能による影響もかなり深刻化しつつあります。

早く事故原因を解決して、災害にあわれた方々が早く以前の生活に戻れるよ

うお祈り申し上げます

さて、本題に戻ります。このパースの課題を作図したのは昨年の10月頃で

した。

まず、ミースファンデルローエ氏とは一体どういう人なのかご紹介しましょ

う。

彼は1886年3月生まれのドイツ出身の建築家です。

20世紀のモダニズム建築を代表する功績を残しています。

グロピウスの推薦で、1930年から有名なバウハウスの第3代校長を勤めましたが、

ナチスによってバウハウスが閉鎖(1933年)されたため、アメリカに亡命したのでし

た。

ファンズワース邸(1950年・アメリカイリノイ州)は、四方をガラスの壁で囲んだ代表

作の一つです。

週末別荘として建てられたもので、建設費が当初予算を大幅に超えたため、施主

のエディス・ファンズワースと訴訟沙汰になったといういわくつきですが、ミースが勝

訴しました。

今回のパースは、このフォンズワース邸のパースによる製図です。

最初の資料として、フォンズワース邸の平面図、南面の断面図が配られ、下

書き用紙にパースの線を描きはじめます。

まずここで線の意味をご紹介しましょう。

GP:地盤面です。

PP:画面です。地盤面に垂直に立つ面でこの面から描かれる図が透視図です。

SP:スタンディングポイントです。

VP:消点です。傾けた平面図の角度に合わせて平行にPPまで線を引き、垂

直にHLまでおろした点。

HL:水平線、地平線です。視点の高さに等しい。

FL:足線です。立点と対象物の各点を基面上で結んだ線で、視線が基面上に

投影された線。

では簡単に足線法による2消点パースの作図法を説明します。

1. 平面図、立面図からSPとHLを決めます。HLは図面の視線の高さに

なりますから、図面の位置は下すぎないようにしましょう。

2. 平面図の傾きの角度を参考にしてPPにぶつかるところまで線をひきま

す。ぶつかったら、線を垂直に下します。HL線と交わった点がVP-1

です。同様に平面図の東側の角度と平行にPPまで線を引き、そのまま

垂線を下してHL線と交わった点がVP-2となります。

3.平面図がPPと交わる点から垂線を下し、立面図の最高部から最低部まで

線を引きます。この線が対象物の画面上の高さとなります。

次に最高点とVP1,VP2に向けてパースラインを引きます。

4.SPより平面図の各線に線を引きその線がPPと交わった点が建物の角の

場所になります。そして、対象物の透視図を描いていきます。

いかがでしょうか。ちょっと文書で説明しただけではわかり辛いかもしれま

せんね。

もしも興味がある方がいらしたら、一度挑戦してみてください。

次回は、この1年間に一緒に学んだ学友の紹介などをしてみたいと思います。



ミースファンデルローエ フォンズワース邸のパース



Posted by massan&junjun at 22:30│Comments(0)
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