2011年02月23日

専門学校の建築科 1年を振り返って(1)


まっさんです。

お久しぶりです。

さて、先週後期の期末試験が終わり、試験休みに入りました。

といっても、製図の課題が残っており、これが終われば実質的な休みとな

ります。

この製図の課題は、実際の建築士試験の問題です。

平成16年度の試験だったと思いますが、課題からエスキスを計画し、教

授のOKが出たら製図作業に取り掛かります。

まず、平面図が1階と2階の2図、立面図と建築面積表、そして矩形図(カ

ナバカリズ)です。

平面図でむずかしいのは、床伏図を頭で考えながら、2階と1階の柱の位

置を調整しながら計画していく点です。

スパンが広すぎてもまずいし、梁背で調整するといっても、3640mmが一

応スパンの目安となります。

もっとも木造なのでこういった制約が生じる訳で、鉄筋コンクリートや鉄

骨を使った耕法であれば、いろいろな間取りが可能となるのですが。

ま、そんなわけで、エスキスですが、課題が非常に多いのです。

一例をあげましょう。

高齢者のご夫婦とその息子一家の3世帯同居です。

南面に高齢者の居室を設け、更に南面に和室しつらえます。

和室と居間は隣接させ、更に居間とダイニングも隣接させます。

居間は吹き抜けで、2階の廊下から居間を見渡せるようにする。といった

ような課題です。

実際の設計条件に近いイメージで設問も考えられているものと思われます

ので、私も真剣になってエスキスをしてみました。

いやー。建築士というのもなかなか大変な仕事だなと思いますが、こうい

う事ができるというのも、大変うれしいものです。

では、エスキスを披露しましょう。

一階の南東面には高齢者の方の居室を配置し更に専用のトイレを隣接させ

ます。

その西面に玄関を配置して、家からの出入りが楽なようにします。

当然ながら、玄関はバリアフリー対応であり、なるべく段差がつかないよ

うに配慮してあります。

手すりも縦手すりと横手すりで居室まで配置します。

廊下もバリアフフリー対応で、1365mmとってあります。

和室は、丁度、玄関の西側になります。

8畳間で、床の間と押し入れ付きです。

そして、和室の西側に隣接して居間が配置されます。

ですから、南面は玄関の他に3室が配置されることになるわけです。

(2)に続く。


専門学校の建築科 1年を振り返って(1)



Posted by massan&junjun at 19:44│Comments(2)
この記事へのコメント
こういうのって 3D CAD 使うのかな? 何でもものづくりは図面が基本だね 頑張って〜 今日は暑いな
Posted by アレルギーボーイ拓哉 at 2011年02月25日 08:37
アレルギーボーイ拓哉様

コメントありがとうございます。

確かに建築に限った事ではありませんが、設計図の持つ

役割は、大きいものがあります。手で書いた方が修正する

時その理由を考える余裕ができるような気もします。

3Dcadも優秀なものがありますね。Vector Worksがよく

知られていますが、高価なのが玉に傷ですね。
Posted by massan at 2011年02月25日 23:46
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。