2010年06月10日
外装タイルの施工方法(3)
まっさんです。
私が通っている建築科の中間試験もいよいよ終盤を迎えました。
残りの1科目は構造計算です。
字を見ただけでも難しそうですが、注意深く式を考えながら計算する事が
大事だと思います。
もっとも、結構問題がひねっている場合もありますから、只管関連問題の
練習あるのみですね。
学校関係の紹介はまた別の日にまとめて行いますから、楽しみにしておい
て下さい。
さて、今日はタイルの乾式工法の紹介です。
湿式工法がモルタルを用いてタイルを張り付ける工法に対して、金具留
めや接着剤によって張りつける工法です。
この工法では、主に大型タイルや住宅外壁へのタイル張付け工法が主流と
なっています。
大型タイルの場合は、全面弾性接着剤張り工法、部分弾性接着剤張り工
法、金具留め工法の何れかで施工されます。
全面弾性接着剤張り工法は、下地に接着剤をくし目ごてで塗りつけ、タイ
ルを揉み込むように貼り付けます。
部分弾性接着剤張り工法は、600×900mm角以下のタイルに適用されます。
タイルの割り付けに合わせて、下地に専用の受け金具を取り付けます。
タイル裏面に接着剤をビード状に塗布し、タイルを受け金具に載せ、下地
に押さえつけて貼り付けます。
金具留め工法は、躯体側に一次ファスナーを介してレールを取り付け、タ
イル側にアンカーで取り付けた金具を躯体側のレールにリベット留めして
いく工法です。
外装壁タイルの場合は、ATH、外断熱FJタイルシステム、はるかべ工
法、ベルバーチシステムの何れかの方法により施工されます。
ATHは、ビルの外壁にタイルを施工していく工法です。
タイルをひっかけるためのリブの付いた専用の押出し成形セメント板にタ
イルの裏面のひっかけ部をセットして接着剤で固定します。
外断熱FJタイルシステムは、通気層を設けた外断熱工法の下地にタイル
を引っかけるためのリブのついた専用のアルミパネルを取り付け、そこに
専用のタイルを引っかけて接着剤で固定していく工法です。
はるかべ工法は、住宅外壁にタイルを張り付ける場合に施工する方法です。
専用の窯業系サイディング材に専用の弾性接着剤を塗りつけて張りつけて
いく工法です。
ベルバーチシステムは桟のついた専用の窯業系サイディング材に専用のタ
イルを引っかけ、接着剤で固定していく工法です。
最近ビルの外装に良く使われていて目にする機会が多いテラコッタルー
パーですが、取り付け方法は、マリオン方式かエンドプレート方式により
施工されます。
このテラコッタルーパーですが、意匠性だけでなく日除け、目隠しといっ
た機能ももっています。
求められる意匠性により、施工法も異なっています。
マリオン方式は、下地となる方立てにボルトで固定します。
正方形や長方形のテラコッタルーパーに適しています。
エンドプレート方式は、下地となる方立てにエンドプレートを取り付けて
ルーパーを固定する工法です。
この工法の場合、さまざまな形状のタイルに適応しています。
Posted by massan&junjun at 21:17│Comments(0)