2010年06月01日

外装タイルの施工方法(1)


まっさんです。

 では、いよいよタイルを施工する方法ご紹介しましょう。

 この方法では、手張り工法、PC板先付け工法、乾式工法に分けられま

す。

 目地やタイルの種類によって施工法が異なっています。

 最初に紹介するのが「手張り工法」です。

 外装壁に張るタイルには、モザイクと壁タイルがあります。

 モザイクを張る方法は、モザイクタイル張りとマスク張りがあります。

 また、弾性接着剤張りもあります。

 モザイクタイル張りは、下地に張付けモルタルを塗りつけ、ユニットタ

イルをたたき板でたたいて張りつける工法です。

 施工効率が高く、採用率が高くなっています。

 この方法は、張付けモルタルの塗り置き時間の管理が大切となります。

 もし、塗り置き時間の管理がうまくいかなかった場合は剥離の原因とな

ります。

 マスク張りはモザイクタイルに施工されます。

ユニットタイルの裏面に専用のマスクをかぶせ、その上から張付けモル

タルを塗りつけ、下地にユニットタイルを、たたき板を使って張りつける

工法です。

 仕上がり面の調整が出来ないので、下地は精度が高くする必要がありま

す。

 もし、たたきの力が弱いと剥離の原因となります。

 手張り工法は、張付け材料に、弾性接着剤を利用する場合とモルタルを

使用する場合があります。

 弾性接着剤張りは、この接着剤を使用する事によって、躯体や下地の動

きを逃がし剥離の原因を極力排除します。

 モルタル工法の場合は、がっちりと接着させて剥離を防ぐ工法です。

 弾性接着剤張りをもう少しみていきましょう。

 まず、裏足形状をもった専用タイルを使用します。

接着剤も外壁使用に適したものを使います。

施工法は、下地に接着剤をくし目ごてで塗りつけ、タイルをもみ込むよ

うに貼り付けます。

 目地幅が広い場合は、下地に接着剤をくし目ごてで塗りつけ、平滑にな

らしてから貼り付けます。

 弾性接着剤張りは、壁面の動きを接着剤層で吸収するため剥がれにくく、

また剥離防止のための目地詰めを行う必要がありません。

 張りつけたタイルは陰影のある深目地や細目地の意匠が可能になります。

 次は外壁壁タイルの施工法です。

 弾性接着剤張りの他に、圧着張り、密着張り、改良圧着張り、改良積み

上げ張りがあります。

 圧着張りの施工方法は次の通りです。

 下地に張付けモルタルを塗りつけトンカチの柄でタイルを張り付ける工

法です。

 この施工法の難しいところは、モルタルの塗り置き時間が長すぎると接

着力が低下する点にあります。

 適用するタイルは、小口平から二丁掛け位までになります。

 密着張りの施工法は次の通りです。

 下地に張付けモルタルを塗りつけるところまでは、圧着張りと同じです。

 塗りつけた後、専用の振動工具(ウィブラード)でタイル面に振動を与えな

がら張付けモルタルにタイルをもみ込んでいきます。

 この方法はモルタルに振動を与えるので、モルタルの塗り置き時間が長

くとれるのが特徴です。

 目地の調整ですが、押し当ててはみ出したモルタルを目地ゴテで押さえ

て仕上げていく方法と、張付けモルタルが硬化した後に目地詰めを行う方

法があります。

 現在は2番目の施工方法が多くなっています。

 適用タイルは小口平から三丁掛け位までです。

 改良圧着張りは、下地に張付けモルタルを塗りつけるところまでは同じ

です。

 そこからタイル裏面にも張付けモルタルを塗りつけ、タイルを張り付け

ていく方法ですが、塗り置き時間対策によって剥離問題への回避するため

に開発された工法なのです。

 適用タイルは小口平から三丁掛け位までです。

 改良積み上げ張りは、タイルの裏面全体に張付けモルタルを平滑に塗り

つけて、下地にタイルを張り付けていく工法です。

 この工法の長所は、積み上げ張りの欠点とされる白鼻を防止するために

開発された工法です。

 積み上げ張りは、不陸調整のための下地を作りませんが、改良積み上げ

張りでは精度の高い下地が作られます。

 しかし、施工効率が悪いので、三丁掛け以上の大型タイルに採用される

ケースが多くなっています。


外装タイルの施工方法(1)



Posted by massan&junjun at 13:22│Comments(0)
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