2010年05月22日

釉(うわぐすり)の種類


まっさんです。

 タイルという身近な素材を中心に、今まで様々な角度からご紹介してま

いりましたが、本日はタイル表面に施す釉についてご紹介しましょう。

 タイル表面を手でなぞると、ガラス状になったものがあります。これは、

施釉をして焼成した場合に作り出されます。ちなみに、「うわぐすり」が塗

られたものが「施釉タイル」、施されていないものが「無釉タイル」といい

ます。

① 無釉タイルの色

 土ものといわれる粘土自体に含まれる鉄分の色をそのまま表したものと、

白字の素地に顔料を添加配合して着色する方法があります。
 
② 施釉タイルの色

 釉に含まれる顔料により色をつけます。白い素地に釉を施す場合と

有色素地に釉を施した場合があります。

 白い色は、色を揃えるために用意されており、主に内装壁タイルや

施釉モザイクタイルに利用されます。

 有色素地に色を付ける場合は「窯変釉」や不透明釉を施した外装壁

タイルに多く使われます

 色を作り出す酸化金属についてですが、赤色が酸化マンガン、橙色が

セレン・クローム・カドミウム、黄色が酸化鉄、緑が酸化クローム、

青色がコバルト・銅・マンガン、藍色がマンガンコバルトを使うことに

よって色を付けます。

 主な釉の種類についてご紹介しましょう。

① 透明釉

 基本的な無職透明な釉である。その組成により石灰釉、亜鉛釉

などさまざまに呼ばれる。

② 砂金石釉
   
 鉄、クロム、ウラン、銅などが釉中に溶け込んでキラキラ光る。
 
③ マット釉
   
 艶消し釉ともいわれる。
 
④ 貫入釉
   
 釉と素地との膨張率を変えて釉の全面にヒビをいれるようにしたもの。
 
⑤ フリット釉
 
 原料をあらかじめ溶融してガラス状にして粉砕したもの。
 
⑥ 乳白釉

 乳濁色をだしたもので、透明性をなくし光沢があるもの。

⑦ 結晶釉

 釉の一部が溶融から冷えていく際に結晶を折り出すようにしたもの。

 ⑧ なまこ釉 

 下釉の上に類似の釉を上掛けし、釉の流れによって斑紋や流紋がで

たもの。

 ⑨ ラスター釉

  釉を700℃以上で溶融して製品表面に蒸着させたもの。

 このように、表面を飾る釉を施すことで、タイルは、インテリアの舞台に

多彩な表現を演出する優秀な素材となるのです。



釉(うわぐすり)の種類



Posted by massan&junjun at 22:52│Comments(0)
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