2010年03月16日

カーペットについて(1)


まっさんです。

さて、今回からカーペットについて随時紹介していきたいと思います。

1. 歴史

 その歴史ですが、ずいぶん古くから使われています。そう先史時代まで

 遡ります。今より地球環境が低温の時代ですから、足元を暖かくしたいと

 いう欲求は、いつの時代でも変わる事がないでしょう。素材は獣の皮等で

 造られていました。南方では草や木の皮を編んで作られていたようです。

 やがて、農耕牧畜時代になって家畜の毛をフェルト化(縮絨)するようにな

 ってきました。加工技術も進化して簡単な平織物(つずれ織)が造られるよ

 うになりました。

 しかし、所詮は平面的な素材が中心で、現在のあったかい感触が得られ

 るというほどではなかったようです。中国では、たて糸に一つ一つ糸を結

 びつけて造る緞通が発明され、ようやく感触が柔らかくて暖かい、厚みの

 ある敷物が出来たのでした。

 この緞通はやがて世界へとシルクロードを介して広がるようになるので

 す。18世紀で起こった産業革命を期にウィルトンやアキスミンスターと

 いった近代的な機械織りカーペットが生産されるようになりました。現在

 はタフテッドカーペットという量産型が開発され、合成繊維の登場と相ま

 って飛躍的にその生産力が拡大して現在まできています。

2、種類

 多種類開発されていますが、製造方法やテクスチャー(カーペット表面の

 形状や手触りの事)、素材、用途などによって次のように分類されます。

1) 織物、2)刺繍、3)縫付、4)接着、5)圧縮(フェルト)等です。

 織物は、手織り、機械織り、平織り・編み物に分類されます。まずは手

 織りの素材から紹介しましょう。手織りの種類も幾つかに分かれます。

① 中国緞通、②ペルシャ絨毯、③パキスタン絨毯等です。

 手織り絨毯の特徴は、製造技術に熟練が必要、量差出来ない、耐久性に

 優れる、色・柄が繊細という特徴があります。では一つ一つみていきま

 しょう。

① 中国緞通 緞通(ダンツー)という名前は毯子(タンツー)に由来す

 るといわれています。製造方法は地経糸(ジタテイト)にパイルを結

 んで余ったパイルを1本1本カットしていくという大変骨の折れ

 る方法で作っています。その特徴は、圧倒的なボリュウム、光沢、

 浮き彫り加工にあります。繊細な柄にすれば、さらに手間がかか

 ります。表現手法としては、ボカシ技法が採用されています。絵

 画や刺繍文様などの柄が描けます。そして、価格を決める手段に

 織密度があります。これは、1フィート(30.48cm)の幅の中の経糸

 の本数が基準となります。経・横糸とも同数が原則で、90段なら

 8100のパイルが織り込まれている事になります。密度が高い程、

 手間がかかり、品質が良く、価格も高くなります。


カーペットについて(1)



Posted by massan&junjun at 21:52│Comments(0)
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