2010年01月14日

お泊り試験


じゅんじゅんです

父が新しい施設にショートステイすることになりました。

出来たばかりの施設で、今まで行っていたところは3か月前から予約一杯

なのに、ひと月前で予約OKだそうなので、なにか理由があるのだろうと

思ったら、送迎がない、そうです。(正確には片道30分以内

しか送迎しない決まり)

車の運転をする人が同居してる年寄りはいいが、そもそもそんなに手が

あれば、ショートステイに預ける必要もない。

送迎をNPOなどに頼んでもいいが、手続きを買って出るより私かまっさん

が出張って行く方が面倒がない。

もとより母は私をあてにしているので引き受けたけれど、今回は2泊3日の

お泊り試験らしい。父は認知症があるので、認知症と聞けば、「徘徊・昼夜

逆転・暴言暴力・異性の部屋に乱入」などなど、いろんな迷惑行為、ひとに

よっては自傷行為(今まで聞いた中で一番すごいのは、車いすごと非常階段

からダイヴ。良く聞くのは、お迎えが来るまでハンガーストライキ。年寄りは

一日飲み食いしないだけで命の保証はできないのですぐ帰れる)をするひとが

いるので、それらがないか、確認のため、なんですな。

要するに、本当に家で面倒見切れないほどの老人は、預かってくれるところ

ありません。精神病院で御相談を、といわれます。

父の場合、幸いなことに、認知症と言っても、徘徊も自傷行為も昼夜逆転も

ない、おとなしいものなので、「不合格」という心配はしていません。

ただ、この試験に合格したら、今度は2月に3週間預かってもらうことに

なっています。父は今まで、月に5日~10日のショートステイと毎週4日

のデイサービス(自宅のふろには入らないので週に二回からだんだん増えた。

父はおとなしく世話がしやすいので、施設の方からもっと増やしませんかと

言って来る。母も74歳なので、朝送り出し、3時には帰ってくるので、

まるで幼稚園児の育児をしてるみたいだといいながら、それでも昼間息抜き

が出来るし、掃除も出来るので、助かっている。本当はもう、どこかに預け

て月に5日くらい外泊させる、みたいな形態にしたいらしい。)で過ごして

きました。ひと月丸丸のステイは初めてなので、ストレスにならないか、

認知症が進むとか、自力トイレができなくなるとかの退化があらわれないか

は心配です。

今の状態で、母が自宅で世話できるぎりぎりのレベル。お風呂はデイサー

ビスがたより。トイレに自力で行けなくなったら、すぐに寝た切り、その前

に車椅子か。自宅では無理。しかしショートステイなら一日¥5500-ですが、

特別養護老人ホームに預けると、月に15万位みておかなきゃなりません。

夜間の介護体制の薄さからみて、ショートステイに比べ、一泊当たりの金額

が高すぎるじゃないかと思います。父の¥5500-は所得や税金額から算出する

利用料の上限のクラスだそうです。

伯父も長期療養病院に7年くらいいました。そこは二人部屋が月42万。

4人部屋が月25万でしたが、衣服やタオルなど、個人のものを持ちこまな

くていいシステムでした。入れ歯とめがねと時計以外、家族の写真だけを

持ち込みで、正月や音楽界や誕生日の時など、背広にネクタイに着替えさせ

てくれるなど、生活に近い世話をしてくれるところでした。

ただ東京郊外にあって遠く、電車で2時間半、車なら3時間半かかるのが難。

15年ほど前祖母を預けた老人保健施設は、洗濯ものを家族がせねばならず、

その洗濯物が、脱ぐとすぐ消毒液につけられるらしく、汚れのひどいものも

全く汚れの見えないものも、いっしょくたにずぶずぶで、持ち運びに重くて、

タクシーで自宅まで持ち帰ったものでした。

持ちモノすべてに名前を書かされますが、なくなったら最後、出てきたためし

はありません。

デイサービスでは発熱がないかぎり、毎回お風呂に入れてくれますが、

ショートステイの場合は週に2回くらいです。二泊三日で一度もお風呂に

入れてくれなくても、今回はここの施設に預かってもらわなくてはなりま

せん。3週間に最低6回の入浴。冬だからまだいいけれど、夏ならたまりま

せん。ただ、洗濯はどういうシステムでしょうか。母は確認をとっていない

かもしれませんが、週に二回以上着替えさせるならば、当然それなりの荷物

の用意か、洗濯ものの受け取りに行く日をもうけるかしなくてはならない

でしょう。新しい施設、母は自分ひとりで電車で荷物を持って行けるの

でしょうか。

「私が病気になったら、お父さんはどうするか」が心配だそうです。

その場合は老人福祉課に駆け込んで、介護人の入院時の特別措置でどこかに

入れてもらうしかないでしょう。

寄り好みしておきたいなら、今から探すしかないかもしれません。

叔母の一人から、今回の入院とステイについて、説明してくれと呼び出しを

受けました。父の面会に行ってくれたりするつもりのようです。

細かい打ち合わせを、といわれました。

家族会議というやつですか。

「それも親孝行だよ」とまっさんは言うでしょうけど。

「一緒に住んでるだけで親孝行」の方がなんぼか楽か。

ま、まっさんも「親父」の介護では苦労しましたからね。

姑は今年81でまだまだ元気。でも私の祖母も81までは無問題でしたよ。。

実家の心配をせずに海外旅行に行けるようになりたい。

そのためには、父の「お泊り試験」から、クリアしなければなりません。




お泊り試験



Posted by massan&junjun at 11:34│Comments(2)
この記事へのコメント
 僕の家族にはまだ介護が必要な人はいません。
 

 今はいないのですが子供の頃、祖母が耳が聞こえなく、
足が不自由でした。母が身の回りの世話をしていました。


 田川のNPO福祉用具ネットの会員になっているのですが
そこでは家族に要介護者が居る方や、住宅をバリアフリーに
近づけたりするためのアドバイスを聞ける講義などを開いています。

 僕は車イスの事でココに入りましたが。

 誰にでもいつか起こる問題なんですよね。
Posted by イノヒザロケットイノヒザロケット at 2010年01月15日 00:39
祖母の介護をしていた20年前は 要介護老人は13世帯にひとりという統計でした

今は少子化と高齢化がシンクロして 一人の子供に両親と4人の祖父母の6ポケット あるいは 子供のいないおじおばも含めて10ポケットなどと言われますが

一人の主婦に 両親と舅姑 あるいは祖父母 の介護問題が降りかかってきます 
せめて6親等以内の血族のためには
男性も介護休暇が取れるといいですね
Posted by じゅんじゅん at 2010年01月16日 11:39
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