2009年09月28日

天真爛漫


じゅんじゅんです。

敬老の日には、近所の小学校から、お手紙が届く。

私の祖母の時代からそうだった。

姑にも来る。姑は外孫がいるから、そんな手紙をもらっても淋しくはない

だろうが、孫のいない人は、どんな気がするだろう。今の私の予想では

うら悲しい気分になりそうな気がする。

子供に興味のない人がむしろうらやましい。

犬や猫を飼わないのは嫌いだからではなくて、赤ん坊や幼児のすべすべした

皮膚や、白目の真っ白な、きらきら輝く瞳、そして泣くとき真っ赤になる顔

も知っている私は、代用品では我慢できない、という気持ちになるからだ。

最近の保育園ではしゃれたことをする。敬老の日におじいちゃんおばあちゃ

んに、写真入りカードを送るのだ。それも孫ひとりだけの写真。

今年の敬老の日の実家には、馬車道保育園から姪っ子の写真が送られてきた。

馬車道保育園。なんとはなしにいい名前だ。朝のお散歩はドナドナ状態で

手押し車(リヤカーみたいな)に立たされて、山下公園まで行くのだという

話だったが、もう直に御徒組に昇格だろう。

写真の姪っ子は満面の笑顔で眼はないし口元がよがんでいるほどである。

どこのだれだかわからないほど笑っている。ただ着ているものが水色

の細い線が格子になってるワンピースで、これはピンクの格子のと二枚で

1000円で母が買った、実家に預かった時の着替え用のワンピースなのだそう。

ワンピースがバーゲンでも、眼が線になってブスに写っても、頓着なく

笑っている。まさに天真爛漫。

(思えば甥っ子は生まれながらにフォトジェニックなやつだった。おしめし

ててもポーズを決めてたし、自然な姿をとっても、浴衣で鉄棒にぶら下がり

舌をアインシュタインのように思い切りのばしている写真などが撮れた。

それが私のお気に入りの写真)

思えば甥っ子は、母親と父親、おじいちゃんやおばあちゃん、伯父伯母や

大伯父や大叔母達に常に囲まれて、いつも皆に気を使っていた。

あるとき皆で昼に盛りそばを食べたのだが、あまりに皆の視線が彼に集中し

すぎて、何を思ってか、突然泣き出したことがある。

弟が何かの折に注意をしたところ、(弟は事故で入院して退院したばかり)

「おとうたんなんか、キュウキュウタに運ばれて行っちゃえ!」と毒づいた。

弟が甥っこを抱き上げ「心配させてごめんな」というと、「わ~ん!」と

火がついたように泣きだしたこともある。そのときもおしめをしていたから

2歳くらいのことだ。

男の子の方が感受性が強いのか。

核家族で、昼間は保育園でもまれて、姪っ子はたくましいのか。

しかし、と、思うのである。

この天真爛漫な笑顔を疑うわけではないが、女は生まれながらに女優なの

かもしれない。すでにお澄まし顔でいても、通りすがりに「きゃわいい~」

と言われたことがなく、(姪っ子は髪も薄くて、近所の人にも「男の子?」と

聞かれていた。ちなみに、赤ん坊を見て性別がわからなかったら「男の子?」

と聞くべきだそうだ。違っていても「きりっとした顔だから」とか言って

すむのだそうだ。あきらかに団子っ鼻でも。男の子だったら「やっぱり

ホリが深いものねえ(ブスなら男の子らしいとか元気そうとか)」だそうだ。)

悟っているのかもしれない。直球で力勝負だ、と。

そういえば、まだ一歳前なのに、その姿は、どう見ても赤ちゃんではない。

もうすっかり、幼児なのだ。

ここはお誕生日に冬用のおでかけワンピかコートでも買ってあげなくては

なるまい。馬子にも衣装髪形。女の子は、何がなくても雰囲気勝負だ。

おとなしくてもお転婆でも、それなりにお嬢様らしいいでたちにしようぜ。

おばちゃまは全面協力しますよ。


天真爛漫



Posted by massan&junjun at 21:06│Comments(0)
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