2009年06月14日

都市のインテリア様式の変化

まっさんです。

今日は室町時代の京都のインテリア様式についてです。その頃の京都は、

足利幕府が安定した政治をおこないつつあり、京都でも多くの商人が商

業活動に勤しんでいました。京都では「町衆」とも言っていたようです。

そして町の様子は、板葺き石置屋根の屋根構造の「町屋」が盛んに建築

されていました。中には、卵建(ウダツ)をあげている家もありました。

卵建とは、建物の両側に張り出した瓦屋根のついた袖壁の事で、裕福な

商家の家に設けられました。「うだつがあがる」、「うだつがあがらない」、

とは、この卵建が装備されるかされないか、つまり裕福か貧乏なのかを

意味しているのです。しかし、主な装備目的は、火事の延焼予防といわ

れています。

やがて、江戸時代になると瓦屋根の家も多くなってきます。商店の建築様

式は、壁が土壁、入口には暖簾が掲げられ、窓には格子が細工されていま

した。

繁華街ともなると2階建てもあったのです。町屋の特徴は、間口が狭く、

奥に長くなる様式が多く見かけられます。玄関を入ると、通り庭があり、

台所の土間へ抜けられました。

また、店の奥に抜ける事も可能でした。真ん中に庭も造作され店と奥座敷

の間に「なかの間」も設けられました。

下の写真が卵建です。face02

今日はここまで。

都市のインテリア様式の変化



Posted by massan&junjun at 15:39│Comments(2)
この記事へのコメント
「うだつ」は火事の時の火の粉除けの意味が
あると聞いたような・・・???
こんな低さでは やはり
飾りだけと考えたほうが正解ですか?
Posted by hanabusahanabusa at 2009年06月15日 09:14
まっさんです。

コメントありがとうございます。

そうですね、写真のような高さでは、延焼を食い止めるのは難しいで

しょうね。でも京都の火消しの心意気できっと火事も消火させたのでしょう。

「うだつ」はあくまでも家の装飾の意味合いが強いものと思われます。
Posted by massanmassan at 2009年06月15日 22:20
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