2014年10月23日

いつも夏で いつもふたりで




じゅんじゅんです

今日はジェレミーアイアンズ主演のブライズヘッドふたたび の

2/11話の放送日でした。

本日の回は 映画版でもたっぷり尺をとってあった

セバスチャンが電報を打ってチャールズを呼び寄せ ひと夏を

ブライツヘッドで 過ごす その場面でした

ひと月をブライツヘッドで その後二週間をベニスで過ごす夏休み

しかも二人の年齢は19歳とかなんですよ

ベニスへいくにもチャールスには旅費もないわけですが

セバスチャンが父から与えられていた一等用の旅費でふたりで

三等で行くわけです 三等は農民ばかりだった とか

しかしその時のセバスチャンにしてみれば 一等で一人で行くよりも

三等で二人で行く方が楽しいわけですね

それでも 父の愛人が言うように 2人の酒の飲み方にはもう

差がついている セバスチャンは止めなければ飲んだくれる と

飲みすぎるっていうのは それだけ苦悩が深いわけですが

「自分の幼年時代に恋してるのよ」と父の愛人に喝破されて

しまっているセバスチャンの苦悩は たとえば美しいと感じる

だけで 神に祈ることを肯定できた幼年時代に比べ

自分たちが同胞の中の異端者とみなされ さらに信心深い人たち

からも異端者とみなされる 成長に伴って知らずにはいられない

生きにくさ というようなもの

しかもそれらと戦うすべを持たない

いつも夏で いつもふたりで

ベニスに発つ時が迫っても セバスチャンの望みは 後ろ向きと

いうか

どんどん楽しみを消化して たくましく生きていくというより

刺激の少ない 気に入りの相棒との 穏やかな日々を望む

ばあやとふたり アロイシアスとふたり 幼いころの妹ジュリアとの

ふたりきりの時間 そしてお気に入りの友人との 夏 ふたりきり

あまりにも脆弱で それだけに魅かれずにいられない

しかしチャールズもやがて 外の世界へ出て行ってしまった妹の

ように 否 あろうことか妹とふたりの世界に逃げて行ってしまう

アロイシアスはばあやのように年を取って足手まといにはならないし

ジュリアのようには意志を持たず逆らわない

だからいつも抱いているわけだが

チャールズを呼び寄せた車いすの彼の足もとにはアロイシアスが

いたが 車いすを降りた彼の傍らには 夏中チャールズがいた

しかし彼は年を取るし 意志を持つ

夏休みの終わりは 蜜月の終わり

第三話からは セバスチャンの母親がでてくるのか

全11話というたっぷりとしたボリュームで この物語をドラマで

みられる喜び

ただ この夏の場面は もう二月前に観たかった気もする

まあ 現実とのあまりの違いに酒量がすすんでしまったかもしれない


Posted by massan&junjun at 00:02│Comments(0)
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