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2013年11月18日

清洲会議をみた




じゅんじゅんです


三谷幸喜は笑っていいともに出て 言った

わたしは土下座ってのが大嫌いです

ふん そうですか

その時特殊メイクの話をしていて 織田家の人間は 肖像を見ても

みんな鼻がでかいから 特殊メイクで俳優の鼻を大きくしました と

そして自分も耳を大きくして出ていた


なぜ清洲会議を観に行ったかというと まっさんが午後暇だったから です

じゅんじゅんが付き合ったのは 観る前に謝罪の王様のついでに

批判したからです みないで面白くないはずだ と言うのも無責任ですしね


感想を言うと。。。先週のほんまでっかでの某先生の言をかりるなら

「まだまだのびしろがあります」という三谷氏に

「そう思ってるのは本人だけ!」

そう 映画にする価値があったと思ってるのは本人だけでは?という

疑問が。。。

役所広司はお市さまに嫌われているのに気付かないで好意をあらわすのが

演技としてむつかしかったと答えています

清洲会議 跡目を戦でなく会議で決めるっていうのがめづらしい と

三谷氏は思ったそうだが むしろ戦で跡目を決めるほうがめづらしいので

は?

だから応仁の乱とか関ヶ原(では体制は変わらず政権交代は大阪

夏の陣で豊氏を滅ぼした後)とか 戦があると歴史的大事件になる

わけで 当主が死のうが殺されようが子孫がいれば粛々と続いていくので

あって 重役が会議で決めるってところが さすが織田政権株式会社だわ

というところでしょうか 武家って会社っぽいですよねもともと

清洲会議を今更映画にしなくてもというのは 絵本太閤記をはじめ

人口に膾炙した出来事だからです

次男(実は三男だが生母が嫡男と同じなので次男とされた)信雄や

三男(母親がとるになりない身分だったため、先に生まれていたにも

かかわらず三男とされた)信孝

どちらもすでに信長により他家に養子に出されており もはや織田家

を代表する人物ではない

家督を相続していた信忠の正妻とされる松姫だが婚約が成立した

だけで実際に輿入れには至っておらず 家系図では信忠正室とされるも

出家して一生不犯で過ごしたはずなので 信忠も松姫に敬意を表して

正妻を持たなかった説があり 三法師の母親は名もない侍女であった

はず  三法師が正妻の生んだ嫡子ならば 会議なんか開く必要は

無かったと思われるから どこにでもよく出る剛力彩芽だが

この映画に必要なかったと思われる

仮に 三法師の母親が松姫という説で押し通すなら

それなりの脚本を書いてもらいたい

老けたお市さまの手練手管はいらんから

そもそもお市が勝家に嫁したのは 自分の味方をしてくれたのに

いいとこなしで終わった勝家に報いるために 信孝が叔母に頼み込んだ

のだろうという説もある

そもそも秀吉が光秀を討って御屋形様のかたき討ちをしたと威張っている

わけだが 信長の法要はお市が先手を打ってやってしまっていて

あわてた秀吉は 遅ればせながら盛大に法要を行った などということも

ある

お市は誰よりも一番 信長亡き後の織田家で 信長に近い人間として

ふるまっている

三法師など眼中にはないのだ 誰も

そこに目をつける秀吉の慧眼が お市のプライドやほかの宿老たちの

鼻を明かしたのが清洲会議であるので その秀吉を利用した松姫

なる人物を造型されては おねが脛丸出しで踊っていたりされるより

これがのびしろのつもり? な気分になるのだ


明智光秀おじいさん説はいい もともと謎の人物だ

しかし三法師が織田信長と武田信玄の孫 というのは 誰が唱えた

学説なんでしょうか?


まっさんなんか 滝川一益が遅れてくるのはいいが なんでひとりで

来るんだよ だいたいなんで北条の侍とあんなとこで戦ってんだ

と なんちゃって時代劇に 怒り心頭みたい あなたが観に行こうって

言ったんですけど?

出てくれる人 みんなを出したかったんじゃないの と答えました。

それじゃダメなんだよ

佐々成政は もうちょっとちゃんとした役者にしてもらわないと困るんだよ

会議の場での丁々発止なんかではなく 秀吉得意の根回しと奇襲で

結果はしかるべく秀吉に有利になったに決まっている

秀吉は信長の四男を養子にもらっている

清洲会議の時には生きていたと思われる

信雄 信孝が候補に上るなら 秀勝も 信長の子であること他家に養子に

出ていること 同格だ

ただ信忠と同母であること(濃姫が記録上消えてから事実上の正室格

生駒氏の娘) で信雄が一歩有利ではあっただろう

それで勝家とお市を結ばせて自分の後押しをしてもらおうと信孝が

考えたという推理が成り立つ

秀勝の母親も信長の側室とは言えない身分の女性だったらしいので

秀吉は 信長の嫡男の嫡男(というよりほかに男子がいなかったろう)

という隠し玉を持っていたということだ

この幼児を秀吉に引き合わせたのはなぜか

せっかく信長の乳兄弟 池田恒興を出すなら 信長の乳母であった

彼の母親を暗躍させる手もあった 史実で死んでるなら その妹でも

なんでもいい そもそも 信長や信忠ほどなら乳母は一人でなく数人

いただろう 本能寺の変の後 安土城まで焼ける混乱の中 誰が

三法師を保護していたか 誰がぐいっと秀吉の前に差し出したか

三法師の乳母とその夫か あるいはほかの武将か

そういう場面もなしに清洲会議の映画なんか作って面白いわけがない

しかし松姫=生母=保護者+秀吉に引き合わせる はちょっと

無理繰りだって いうんです

無理が通れば道理引っ込むというけれど 無理を通すにももうすこし

脚本枚数を使わないとね ほーそうなんだ って観た人が言うと思ったら

大間違い です

最後に織田家の大鼻説ですが 有名なお市の方の肖像画は

楚々とした美女で一見虫も殺さないお姫さま然とした姿にみえても

その娘の淀度やお江 お初(なんで次女なのにお初なのか 淀殿は

信長の娘で 浅野の姫としてはお初だからという説もあるくらいだが

ほんとにどうしてなんでしょう 正月生まれでもないですよね)たちの

どことなく奥様然とした余裕ある 悪く言うと間延びした顔に比べると

ひどく血なまぐさく 勝気に見えてくる がむしろ小鼻だ

普通(中央値よりはむしろ小鼻ただし細高いイメージ)の鼻に

ちまちまと小さい口と目(ただし目は鋭い) 長女の茶々が

供養のために描かせたというから かなり実物に近いと言えよう

この映画のお市様はむしろ淀殿の肖像 に近いかな


万福丸 お市の子でない説もあるし

私個人としては お市はわが子を殺されたから秀吉が許せないのでは

なく 織田家を乗っ取る いやむしろ 織田家をないがしろにして天下人

を狙う そういう下賤のものが許せないのであって

秀吉が未だにお市に横恋慕し執着しているかはともかく お市には

そういう対等な立場 地位にいるものという認識は 秀吉に対して ない

自分は織田家のもので 浅井長政の正妻であり 織田信長なき今は

織田一族筆頭だくらいのプライドがある

松姫なんかを出してきて 織田と武田の血を引く三法師をねつ造

するならそれに徹すべきだし 

話がとっ散らかって終わるかと思いきや 突然松姫のプライドや

お市の意地なんかを 終わり良ければ総て良しみたいにもってくる

ちょっと なあ

秀吉とおねが泥の上に土下座して 勝家たちを見送るというのも

言いたいことはわかるがなあ 清洲会議におねが出張ってたなんて

資料あるのかな おかか佐久間良子も三法師様をあやしていたがな

本能寺の炎上を絵巻でみせる冒頭にはちょっぴり感心しましたよ

やたらお金かけりゃいいというもんではないですもんね

予告のユニバーサル映画 47RONINN ハリウッドもいい脚本がないん

ですね 絶対見ないぞ 柴崎コウが阿久利の方役みたいですが

衣装がクイーンズみたいなんですよ なんちゃって中国後宮衣装


衣装について言えば お市の方の衣装が 年の割に赤をつかって

きれいでしたが 最後秀吉と対面するときの衣装 いきなり年相応?

えらく地味目になるんですね 織田家のシンボル自負と勝家をとりこに

しようという目論見 から 織田家の没落をみすえた深層を表して

いるんでしょうか

本当は そうはいってももう少し面白いのでは?と期待もあったのですが

いや やっぱり直感を信じたほうがいいですね

だいたいお市様 信長死んだとき まだ30代半ばくらいですよね?

おねとそんなに変わらない年なんだし

キャスト無理があったな

どうせなら 信雄と信孝に勘九郎と七之助くらいキャスティングして

ほしいですね

いい役者が結構出てるんですけど生かしきれる話じゃなかったな

三谷幸喜の 清洲会議を映画化するのは自分が一番手という自負も

感じられなかった 

どんどん新しいの作ってくれて構わないと思っているのか

こんなやりようのない話 もう誰も映画化しないでしょと思っているのか

宣伝のためにかなりの番組に出ていますね

そういう労力 もっと詰まった脚本書くために とっておいてほしいな

原作と脚本と監督するつもりなら それに徹して 宣伝は役者に

任せていいんじゃないかな 本当に面白い予感のする予告編なら

みんな観に行くから

自分を前面に出すの もうほんとのびしろありませんからね





  


Posted by massan&junjun at 01:39Comments(1)