2012年10月05日
追悼 セレステ・ホルム
じゅんじゅんです
先週 エミー賞授賞式を観ていたら 今年亡くなったスターの中に
セレステ・ホルムがいました
おりしもこのところスリーメン アンド ベイビーがＣＳで放映されてます
セレステ・ホルムといえば 上流社会
有閑御嬢のグレース・ケリー ドレスやカジュアルなパンツルックの
グレースを相手に 長めのタイトスカートスリット入りに短めのジャケット
のスーツ姿のセレステ・ホルム 上品で知的なキャリアウーマンっぷり
それから イヴのすべて の彼女
あくの強い女優役の ベティ・デイビスとアン・バクスターの横にいて
劇作家の妻 女子大出のアッパーミドルな主婦を演じてました
スリーマン アンド ベイビー（ハリウッド版）で彼女を久々にみたとき
スリーメンのひとり 俳優が そうだママがいる！
とばかりに 電話してきてもらったのが セレステ・ホルム
相変わらずスーツ でも キャリアウーマンではなく 初々しい主婦でもなく
全くの有閑夫人 年取った方がゴージャスに見える稀な女性 しかも
スタイルがそのまんま
で セレステ・ホルム演じるママは 息子から孫娘を受け取ると
ちょっとの間だっこして 顔を観て ほおずり いいこね～と確認すると
なんとさっさと息子に返してしまう
（瞳の色がキレイナブルーで 建築家はママに似てない だから彼は
ベイビーにもにてないのだが 祖母と孫が隔世遺伝か？とも
思える場面でしたが）
わたしはもう あなたを育てたの
子供を育てるのは 親の役目よ
そうして ハンドバックと毛皮のショールを手に取ると バイバイと
颯爽と帰っていく もちろんスーツにヒールですぞ
（というのは完全に私の頭の中のイメージでした
なんで毛皮のストールにバックが記憶の前面に？
映画を見直したところ 青いスーツに白い手袋をしてました
年は手の甲に出るとか
電話で呼び出され ちゃっと来て ちゃっと帰る
それで手袋はしたままでも違和感ないが
あれで彼女の印象が 「上流社会」のイメージに
ぐっと寄って記憶されたんでしょうか
スリーメンの中の彼女は 本当におばあちゃん世代で
でも白い髪と 白い手袋 青いスーツと青い瞳が
やっぱり ただもんじゃないのでした
ああ～セレステ・ホルムだ あいかわらず綺麗だ
しかし 出てくる必然性のある役じゃないんじゃ？
往年の映画ファンにサービスか
とか思っていたが
今回 見直して 俳優ジャックは ママに 結構
きついこと言われてます
さすが古き良きアメリカ代表 セレステ・ホルム
責任感を持ちなさい と諭して退場
それから 彼女が赤ちゃんを抱いて言うセリフ
第一声が 育ててあげたい というところにも
今回は注目した 綺麗に身づくろいはできても
もう体力のいる 赤ん坊の世話はできない
そういう老境にいることを自覚しているのだ
出来ないことを引き受けない それも責任の
とり方だと 玄関のドアをさっとあけて出て行く
セレステ・ホルムの 一瞬だけ映る丸い背中が
印象的でした
ジャストアジゴロにマレーネ・デートリッヒが出てきたときか
あるいはジャンヌ・モローが ラマン ではない なんか駄作に出たときか
淀川さん曰く ジャンヌ・モローだって 新しい毛皮が欲しいのよ
セレステ・ホルムの場合 イヴのすべて でも 上流社会 でも
そしてスリーメンアンドベイビーでも 衣装と言うより 自前ですか？
と言う感じに見える
エミー賞での追悼場面では 彼女はのけぞって楽しそうに笑っていた
それがスーツで立ち姿 のけぞった全身と言い
そのスタイルの良さ おおらかさ 美しさ
全く古き良きアメリカの 有能で上品でチャーミングな主婦と言う感じ
けしてマーサ・スチュワートではない 有閑主婦の余裕とチャームに
あふれている
そして 上流社会では 彼女はカメラマン役であったが
やったるで精神なんかとは無縁な感じだが有能そうで
しかも カメラを外してウインクしたままの表情や
カメラを扱う時の うしろスリットの入った長いタイトスカートから出る
ほどよい太さのふくらはぎ
わたしが 編集者なら あのウインクとふくらはぎ
スリーマンアンドベイビーでの ぴちぴちの赤ちゃん肌に顔を寄せても
おうつくしい 花のかんばせ 白い髪 そして青い瞳を 流すのに
しかし若いころと 初老期と 同じような衣装 ポーズ 笑い方が
できるという 彼女のかわらぬ 良さ 美しさを
エミー賞の映像はとらえていたと 言えるだろう
セレステ・ホルムの良さ 美しさは 表情を含めた その動きにあるので
ぜひぜひ イヴのすべて 上流社会 スリーメンアンドベイビーは
観てください
Posted by massan＆junjun at
22:56
│Comments(0)
