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2011年10月24日

大和の尼門跡寺院展






じゅんじゅんです


大学病院の検診の帰りに 日本橋高島屋に寄りました

お目当ては 尼モンセキ寺院展です 

この前 横浜高島屋でやっていたものと同じです

そして2009年に東京芸大美術館で催されてたものとは別物です

あの時は13尼寺 こぞって でしたが

今回は大和の三寺 円照寺 法華寺 中宮寺 のみ

ですから規模が小さいのは覚悟の上でしたが

あの時買いそびれた図録が無いのも覚悟の上でしたが

行かなきゃ気が済まないが 行くんじゃなかったって感じです

ただひとつ 気に入ったのは 鳥かご型菓子器でした

売店では三寺の 散華 がみっつづつ袋入りで売られていて

集めている人が多いってことを知りました

奥様 大人買い と喜んでいらっしゃいましたが

これはお経とともに 本堂にぱらぱら 撒かれるもので

畳の上に落ちた者を お経のあいだ合掌していた信者たちが ありがたく

頂き 経本などに挟んでおくもの

同じ集めるなら お経も聞いたうえでなければ 功徳が無さそうな気もしま

すが まあ 宗教色一切ぬきで きれいだから集める という人が多いの

でしょう

三尼寺の散華は 大きいんですよ 祖母の遺品にも幾つかありましたが

みな子供の掌に乗るくらいの大きさ そして金色彩色のものもありました

会場で流れている映像で見る尼さんたちは 坊主頭で黒ぶち眼鏡

本堂は麻か綿という戒律をたてた文智女王 う~ん 女性というより

みなさん 体が頑丈そうで おじさんやおじいさんという感じ

髪を剃っても 無彩色の袈裟でも たおやかでなよやかであてな尼君とか

。。。は いても早死になさるか。。。

う~ん骨太

信仰心も骨太じゃないと 気い狂うよな皇女様 というのは俗生に生きる

しかもいいかげん女が楽に だらしなくなった現代に生きる おばさんの

たわごとなのかな

世俗の喧騒から遠く 地所広く自然の草花に恵まれ

花見に法事に時候の挨拶に 親類縁者の女性と自由にうち集い

また御所にも頻繁に里帰りしたという 尼門跡たちの人生は

意外と充実していたのか?

しかし 父親(とはいっても天皇なのだが)の爪を板に張り付けて

それを仏像に見立てて拝んだり 自分の血をニカワと混ぜて経文を書いた



ものぐるおしい 感じがするのは私だけ?

すさまじい信仰心 というが そのすさまじさの根本は やはり

孤独感やむなしさではないのだろうか?

江戸時代 尼門跡になるのは おめでたいことだったらしい

それはそうであろう 経済的に一生保証されるのだから

しかしたとえば後水尾天皇の大勢いた皇女のうち

摂関家に嫁入りできたのは文智女王含めて3人 文智女王は離縁の後

尼門跡となっており その理由は明らかではないが その父親より男らし

い肖像を見ると おのずと理由は想像される

江戸時代の皇女たちの結婚相手は 東宮か摂関家の嫡男 宮家の親王

しかおらず 降嫁先は限られていた

尼門跡寺院の後継は皇女に限らず 摂関家の子女にだんだんなっていく

が それはたとえば明治天皇の4皇女が一人も出家せず 宮家を創設し

てさえ 降嫁したことと無関係ではないだろう

尼モンセキ寺院は原則非公開であるが 特別拝観期間や尼寺霊場会

等を通して しらぜらる世界を 垣間見ることができるようになってきて

はいる

しかし 尼モンセキ寺院に初めて注目したのが外国人であるかのように

言われているが それはあくまでも学術的にであり

70年代80年代のアンノン族や紅葉見物の女性たちの中にも

興味を持っておる者はいたが あまりにもの閉鎖性 たとえばいまだ

考古学的見地からの古墳調査を認めない宮内庁同様

叩けども開かれない門 として 日本人を拒んだのは尼寺の方だ

外国人研究者は 怖いもの知らず 物知らずだからこそ 突破出来たに

すぎない

いや あるいは 日本女性は 医者や検事や国会議員や映画監督には

進出して行ったが 女性史 しかも秘事のなかの秘事 尼寺などを

ピンポイントでけんきゅうしようなどという学術研究者がいなかったのか?

大学病院に女医が残りにくいように 歴史学の分野でも 女性研究者は

はじかれるのか?どちらにしても いわゆる食ってけない分野の研究の

様な気もするが。。。

サーヤはお嫁に行ってしまったが 未婚の女王様が英国から日本文化を

語りだしているし 眞子内親王も同分野に興味があると聞く

もっと2009年の尼寺展の進化系がみたいので おおいに期待したい

ところであるが

青年皇族として サーヤ並みに忙しくなると 歴史の秘事や 尼寺文化の

修復なんかしてる時間はないかなあ





  


Posted by massan&junjun at 22:10Comments(0)