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2010年10月25日

10+1 パッパの条件




じゅんじゅんです



行ってきました 曇天の土曜日 世田谷文学館

(最寄駅は京王線芦花公園)「森鴎外と娘たち展」





 さて、企画展の何を聞きたいでしょう。

まずは、「見てきますね~」と豪語した「パッパの条件」からどうですか。

結論から言うと、「全部は覚えられませんでした~」まあお馬鹿。

でも、思ったんです。会場に行かなきゃわからないものを、ブログで

「全暴露」していいものか?良くないと思う(覚えられなかった言いわけ

ではない)

条件は10もあるんですのよ。そして追記がひとつ。

それはね、「言いにくいことは、母親から言わせること」ですって。

10の条件のうち最初の方に「夜中のトイレにはつきそうこと」があって、

真ん中くらいに「OOは上等(OOは子供の名前)」と常に言い聞かせる 

とかいうのがありました。  そのほかにも、

「家族で散歩する」「クリスマスには贈り物」「常に穏やかににこやかに

していること」「グローバルな名付け 意味も響きも重要」

などがありました。

メモを取れなかったのは荷物を例によってロッカーに入れてから見学して

いたから。

入場料金は一般700円 障害者手帳をお持ちの方は350円

入口にすぐミュージアムショップがあったので企画展図録など、グッズを

まず買いました。

 企画展図録1300円(通販で買えます)

「甘い蜜の部屋」1260円(単行本を古本で買ったのとほぼ同じ値段。

最近の文庫本は高い)

ミニチュア・カップ945円(リモージュのばら)

黒猫のブローチ1600円(ハンドメイド 黒猫ジュリエットのイメージ) 

買うかどうしようか悩んだもの 「鴎外の花暦」

観潮楼の庭に鴎外が咲かせた四季の花のイメージフォト集1000円くらい。

はなから買えないと決めた「鴎外の遺産」全三巻84000円

「文豪はみんな鬱」とかいう本を買って読んでるんですけど漱石や芥川は

ラインナップされてるが鴎外は違うのですね。

委縮腎や母と妻の不仲などなどで悩みもあった鴎外がこどもたちの前で

「常に穏やかでにこやか」でいられたのには、「ガーデニング」の効用も

あったのではないかな。やっぱり買うか「花暦」

企画展で ほう と思ったのは 観潮楼の模型です。

ところがこれは図録に載ってない。たぶん改築中の鴎外記念館の

出展だと思うが。

それから茉莉の嫁入り道具 食後のコーヒーポットとカップのセット。

カップが6客しかない。当時の山田家は舅に舅の妾、夫に茉莉、

夫の弟ふたりに妹一人、それに夫の二人の姉が夫婦で三日に空けず

来ていたと言うから、全然足りませんね。

この1ダース弱での食事。しかもすきやきや「いっしょもり」の食事が

多かったらしい。新婚の嫁としてはしんどいですね。

16歳の花嫁らしい小さな薔薇柄のセット。茉莉が選んだのでしょうか。

鴎外の好みが入っているのでしょうか。

少女とおばあさんにしか似合わないような気のする柄でしたね。

妙齢の女性には可憐過ぎるって言うか。

会期は、まだひと月 あります。

2012年に新装なる「鴎外記念館」で見られるものもあるでしょう。

しかし今回の企画展の章立て

 1  記憶の絵(茉莉の本の題名からとられているな)―観潮楼にて

 2  鴎外の死

 3  茉莉の巴里 杏奴の巴里

 4  晩年の父―杏奴の場合

 5  甘い蜜の部屋―茉莉の場合

 そして番外編 茉莉が語る「森家の晩御飯」と壁に貼られた

 「パッパの条件」

で会場を順次めぐるのも なかなかいいものでした。

会期中にもう一度行くかと問われれば行かないと思いますが。

だって食いしん坊の私は、HPで見た「森家の晩御飯」が

レストランで食べられると思ったんですもの。勘違い?

喫茶室では、佐賀のお菓子、森家のおやつ「丸ボーロ」を出していました。

私も幼児にさんざたべてました。

カステラはちょっと高級なおやつで、丸ボーロは日常のおやつと言う感じ。

もちろん喫茶で出るのは佐賀の老舗のものですが。

まあ森茉莉マニアというほどではないが、彼女の「記憶の絵」も

「贅沢貧乏」も「マリアの気紛れ書き」もさんざ読んでいて、

「森茉莉全集一巻」も「森家の子供たち」も熟読(恥ずかしい)

している私には、目新しいことはさしてなかったのですが、

あらためて、鴎外の小説や杏奴の随筆も読もう(いつかねいつか)

と思うところはありました。

茉莉の晩年の遺品に ニコンのカメラがあったのが以外でした。

切りぬき好きからカメラ好きに。。。って私もそういう道順で

老いてきてますなあ。切り抜きを整理保存して生かすって、すん

ごくエネルギーがいることなのよね。

世田谷文学館で「ムットーニのからくり」の演奏 (変な言い方ですが)

も見ることができました。

まあ「からくりオルゴール」とでもいうか 映像で見た方もいると思いますが

実物は意外にちいさな箱で 非常に個人的というか閉鎖的な芸術だと

思いましたね。
  


Posted by massan&junjun at 14:16Comments(0)