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2010年04月17日

タイルの歴史について


まっさんです。

 ここでタイルの歴史について触れてみましょう。

 人間は有史以来、面々と土をこねて皿とかコップを作ってきました。

そして、紀元前2650年頃、古代エジプトにおいて初めて焼成タイルが作ら

れたのでした。

 焼成とは、窯の中で高温にして焼き上げた土器の事です。

もっとも、この当時、高性能の窯でも700度位だったようですが、そうなる

と陶器という事になりますね。

 つまり、含水率が少々高くなります。

最近の住宅でも、多くの人がタイルの良さについて理解はしてくれているも

のの、内装では価格の安いビニールクロスや、外装では窯業系サイディング

を採用してしまう例が多いようです。

 これからは、是非タイルの良さを見直して、内・外装に試していただきた

いものです。閑話休題。

 やがて9世紀になると中近東で発展を遂げました。当初は飾りとして利用

されていたのですが、少しずつ建築の外装材として全体に使われるようにな

ってきたのです。

使われるタイルは、「青釉タイル」とか「モザイクタイル」です。

そして近世になると有名な「マジョリカ」が誕生します。

 17世紀頃には東西貿易によって、中国の「染付磁器」がヨーロッパに伝

来し、オランダでは「白地藍彩」のタイルが大流行しました。

イギリスでは19世紀「象嵌タイル」が量産化されはじめ、また、華やかな

「ウィクトリアンタイル」が作られるようになります。

このタイルは日本にも明治時代に輸入され、建築に利用されました。

 ちなみに、日本では奈良の飛鳥寺建立のときに屋根瓦として朝鮮から技法

が渡来したのが始まりです。

特に日本独自の発展形として鉄風炉の敷板などが作られるようになりまし

た。

建築材料としては、江戸時代に「なまこ壁」に使われたりしましたが、敷瓦

としての利用が多いようです。

明治時代になると、官公庁の建物や駅、工場といった建物に使われたのでし

た。

レンガからタイルに移行する過渡期には、耐火レンガの表面に白釉を施した

施釉白レンガや赤レンガ色の張付化粧レンガが制作されました。

なお、製法が2種類ありまして、大正時代以降、湿式無釉外装タイルが利用

されるようになります。

帝国ホテル旧本館の外装にも使われています。



  


Posted by massan&junjun at 09:15Comments(2)