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2010年04月01日

タイルについて(1)


まっさんです。

 先回まで。絨毯について考えてきましたが、最近、タイルに関してセミナ

ーが開かれましたので、その内容について自分なりに纏めてみたいと思い

ます。

 従いまして、絨毯とタイルに関して交互に考えていきたいと思います。

 タイルと言えば、銭湯の壁にモザイクで富士山の絵柄を思い出すのです

が、今の銭湯にはそういったモザイクデザインが描かれているのでしょう

か。

 われわれの世代は、この富士山の絵柄が特に懐かしい情景として刻み込

まれています。

 このモザイク、実はタイルで作られているのです。

建築材料の中では、比較的ポピュラーな素材であり価格も抑えられていま

す。

 中には高価なものもありますが、こういった昔からある優秀な素材を、内

装や外装等に使わない手はないと思うのですが、いかがでしょうか。

 では、ここでタイルとはどういったものなのかを見ていきましょう。

 英語のタイルのスペルは「tile」ですが、ラテン語のtegra(テグラ)を語

源としています。

 日本でタイルと呼ばれるようになったのは。大正11年に開催された「平和

記念東京博物館」からです。

 よくレンガやテラコッタという素材がありますが、タイルとは別物といえ

ます。

 ちなみに、テラコッタの意味は「焼いた土」という意味のラテン語からき

ています。

 レンガは、明治時代の建築に構造体として使用されたり、テラコッタは陶

板や人形の焼き物として装飾的な使い方がされます。

 ここで、タイルの特徴について触れておきましょう。

まず、その耐久性の高さがあげられます。

 自然環境の変化に対して劣化や変色、変質がありません。

シチリアにあるローマ遺跡にはモザイクタイルで作った床の文様が、大変

良い保存状態で見ることが出来ます。 

 数千年を経てもあたかも最近作ったかのような印象をあたえるのですか

ら、大したものです。戻ります。

 次に化学的安定性があげられます。

 酸性雨やアルカリ性の薬品に対しても変質する事がありません。

また、物理的安定性に優れています。

 特に耐熱性、防火性、防水性に優れています。

 そして、最後にメンテナンス性に優れている事があげられます。

 清掃が簡単ですし、摩耗に強い素材です。

 そして、意匠性が優れていることがあげられます。

 良いところだけとりあげましたので、次は短所もあげておきます。

 まずは、吸音材料としては使えません。

 加工性が悪いというのも短所ですね。また寸法にもばらつきが出来ます。

 中には結露してしまうものもあります。

 こういった長・短合い持つ素材ですが、戦前から有名なビルには外装材

として使われています。

 例えば、旧南海ビルとか大阪倶楽部等に使われました。

 以降、次回に続きます


  


Posted by massan&junjun at 14:45Comments(0)