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2010年02月25日

岩倉栄利氏(家具デザイナー)の講演会について

まっさんです。

先月、ICのセミナーで家具デザイナーの岩倉栄利氏の講演会を聴いてきまし

た。

大変興味深かったのでご紹介しましょう。

氏は、有名なバウハウスの思想をドイツから持ち帰ってきた山脇夫妻から、住

まい方を基にした近代建築の在り方を学んできたそうです。

つまり、「住まいを基にした楽しい生活」の設計とは、突き詰めると「生活デ

ザイン」だそうです。家具も住宅も、あくまでも人の生活をサポート、演出す

る一要素に過ぎない。とおっしゃっていました。

現在、岩倉氏は、デザイナーとして独立して、今や日本を代表するデザイナー

になりました。年齢は今年で62歳になります。日本の家具デザインの大御所

的存在ですが、第一印象はどこにでもいる少し変わったおじさんといった感じ

がします。すいません。私の主観ですから勘弁して下さい。

ご本人もいっているように、大変女性が好きともいってらっしゃいました。

閑話休題。

岩倉氏は、これまでの約30年の間に、偶然にも約10年ごとに仕事を絞って

きているそうです。

独立後の初期10年は「日本のクール」、次の10年は「飛騨高山」、次は「ア

ジア」。そして現在は「新潟・加茂の桐」のデザインです。

ブランドに分けると、「ROCKSTONE」「TAKAYAMA WOODWORKS」「楽風

庵」「KAMO」と命名しています。

岩倉氏の数々のデザイナーズ家具は、そのままロックストーンの歴史を反映し

ています。話の中で、家具のデザインとは、人の生き様そのものであることと

いっていました。岩倉さんデザインの主要な家具ブランドの特徴を紹介しまし

ょう。

1.「日本のクール」、パルコ出展、「KARAS」大ヒット 

デザイン学校での修行後、28歳で独立した岩倉氏は、パルコへ

「ROCKSTONE」を出店しました。

100~200点のプロダクトを展開し、一気に脚光を浴びました。

そしてハイスツール「KARAS」がヒットし、「日本のクール」と呼ばれた

のでしだ。

2、「TAKAYAMA WOODWORKS」日本の家具職人と天然木

その後、飛騨高山の柏木工と組み、40年のベテラン木工職人の技術により木

での家具づくりへ入りました。何枚かの写真が紹介されましたが、家具を作製

しているのが、うら若き女性だったとは思いませんでした。結局、ベテラン職

人さんが木をうまく活かし、グッドデザイン、ハイクオリティー、そしてリー

ズナブルな家具を提案したわけです。現在でも飲食店や温泉旅館、インテリア

ショップで根強く人気を博しているそうです。
 
3、「楽風庵」

飛騨高山での活動がブランドとしても軌道に乗った岩倉氏は、次にアジアに目

を向ける事となりました。

水牛の皮を編みこむ東南アジア(セブ島)の技術等を用いて、モダンで和をも

感じさせるデザインを生み出しました。それらは海外の国際家具見本市で金賞

を受賞し、世界中のバイヤーからも高い評価を受けることとなったのです。

4、「KAMO」JAPANブランドへ回帰

新潟・加茂市は桐箪笥の産地です。その加茂市の商工会議所から岩倉氏に桐

を用いたデザイン、ブランディングの依頼がありました。

どこか懐かしい桐箪笥ですが、桐という素材を加工するその職人の技術は日本

独自の技術で、それをモダンデザインで表現する手法は正に岩倉氏の世界

そのものといえるでしょう。

いかがでしょうか。いつか、氏の造った家具に腰かけてみませんか。

  


Posted by massan&junjun at 21:46Comments(0)