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2009年10月16日

女性は心が強いから

じゅんじゅんです

ある男性医師がいうことには、「男性は全身麻酔が醒めた後、錯乱状態に

なるひとがよくいます。(たまに、じゃないのね)女性はそんなことないん

ですがね。心が強いから。。。」

女が強いは定番の概念だけど、「心が強い」って、なんか、心情がこもって

いませんか。

そうすると、男性は心が弱い?それとも、本人が、心が弱ってるのかな。

先日、遠方にいる女性の友人と、電話で話していると、私のことを、

「強い人だね。強い強い。」というのだ。褒めて言ってるつもりらしいが、

私は公園なんかで、若い母親が、転んだ小さい男の子に向かって、「OO君

泣かないの!あ~OO君は強い強い!!」と言って、自力で立たせる場面を

思い出していた。

小さな男の子なら、ママから「強い強い!」と褒めてもらえたらうれしいの

だろうか?たとえ、ママの懐に小さい妹が抱っこされていても?

 そうなのだ、「女性は心が強い」と一般論で言われても、直接「強い人」と

決めつけられても、どちらも嬉しくなかったのだ。

「強い」という言葉は肯定的に使われていても、何か、突き放す冷たさを

感じさせる言葉だ。

たとえ、常勝横綱北の湖でなくても、「強い!」と言われると孤独を感じる。

私の愚痴や恐怖を話させてほしい。黙って聞いてほしい。そう感じるのかも

しれない。

しかし、誰に聞く義理が?それでNYやLAでは、精神分析医が流行ったの

だろう。

  馬鹿な子ほどかわいい、というが、それは、手をかけた子の方が可愛く

感じるようになる、ということだろう。

かまってもらえないさびしいおりこうさん。「強い人」って、わたしにとって

は、そういうひとだ。強いのではなくて、我慢するひと、頑固なひと、

つまり「助けて」と言えぬ、意地っ張りなひとだ。

 「女性は心が強い」とは、どういう意味だろう。

落ち込んでも、傷ついても、一人で立ち上がってくるという意味?

それとも、何が起ころうとも、一度覚悟を決めたら、じたばたしないって

意味?

そんな超人がいるのだろうか。気づかないふりをしているのか?

人知れず涙を流していることに。それとも、人知れずしか涙を流さないこと

を「心が強い」と言うのだろうか。

大学の2年生のとき、ゼミ決定の前に、ゼミをもっている教授や助教授の

研究室を見学訪問する期間があった。

私は入学時から親しかった女子達と、あるときはふたり、あるときは3人

で研究室めぐりをした。

そのとき、ある助教授が、私を評してこう言った。

「君はドイツの少女みたいなんだろうな。人前で泣かず、自分の部屋で一人

で泣くんだよ、ドイツの女の子は。」

余りにも当たっていて笑ってしまった。そしてそのゼミには入らなかった。

私は子供の頃、泣き虫だった。人前で手放しで泣いた。

大きな体で、大きな声で泣く私は、大きな子供だった。

大きな子供のまま、人前で泣かなくなっただけなのだ。

それを言い当てられた気がして、そのゼミに入らなかった。

私が入ったゼミの教授は、教育実習に行く私の身上書に、私のことを

「飲み込みは遅いが、正しく理解する」

「理解は遅いが、物事の本質をつかむ。」

「コケティッシュで明るい」

なんか、3段落ちみたいな、評なんですけど。そんなにグズいっすか私。

それに「コケティッシュって、きょ教授?!行くのは教育実習なのに~」

いまだに、しっかり覚えていますよ。この3段落ちの人物評。

でも、今までで、一番気に入ってる言葉達でもある。

そして思うのだ。大学生の時の私は「コケティッシュで明るい」表面と

「自分の部屋でだけ一人で泣く」深層をかかえて、生きていたんだなと。

さらに思うのだ。

見た目が年をとって、「コケチッシュで明るい」が「しっかりした人、

強い人にみえる、思える」だけなんじゃないかと。

深層はいまだに、「一人で泣いてる女の子」のままなんだなと。

「女性は心が強いから」 錯乱しないのじゃなくて、常に表面と深層を

抱えて生きているから、心の均衡を保っていられるのだろう。

どの場面にも二人の自分がいて、心が傾いて、心の中の水があふれたり

こぼれたりしないように、両側から支えているからだろう。

下の写真は、アマリリスの1種です。


  


Posted by massan&junjun at 20:35Comments(2)